所属支会:上柴支会
始めに 小台自治会は、茶売街道以西から南北は唐沢川押切川の間にあり世帯数は約200世帯ほどで上柴地区の中では小さな自治会にあたります。歴史的には、埼玉県大里郡藤澤村大字上野台字小台から深谷市大字上野台字小台と変遷し、藤沢地区が生活の中心になっていましたが、現在は上柴地区が活動の中心になっています。以前は農業に従事する家庭が多くありましたが現在では会社への勤務やサービス業に従事する家庭が多くなっています。上柴の商業施設や文化・医療施設にも近く、世帯数も徐々に増加しています。
特技を生かした協力とボランティア 本自治会では特に独自のイベントを計画し実施してはいませんが上柴地区の年間行事に積極的に参加し地域に住む人たちの連帯感を深めています。スポーツ大会があれば若い人たちが中心になり積極的に計画を立て練習したり、年配者もレクリエーションを兼ねたお手伝いをしたり親睦を深めながら参加しています。地域のイベントでは役員を中心に仕事分担を行い備品の運搬・設置や当日の運営に参加するなど、住民が協力できる場面での参加を行っています。また、八幡神社例大祭では剪定の得意な人は自治会館の植木の剪定をしたり大工作業やペンキ塗りなど特技を持つ人は積極的に修繕活動をしたりして行事に向けての準備を行っています。祭典開催日にはたくさんの食事の準備のために調理経験者の指示の元若い人たちが協力し進める姿も見られます。また、伝統行事に欠くことのできない伝承者には年配の方々が子供たちに指導するなどボランティア活動・協力をいただいています。個々が特技を生かしたり協力したりして活動しています。 今年度は例大祭の実施が縮小され屋台の引き回しや自治会館での会食等がなくなりましたが、屋台もボランティアによりペンキを塗り、真鍮の金具も外して磨きあげ改修しました。屋外のお勝手も鉄骨が錆びてきたため錆びを落としてペンキ塗りをしました。新型コロナウイルス感染症予防のため皆さんにお披露目ができなかったのが残念でした。
コロナ禍での伝統の継承 現在は上柴地域を中心に活動している自治会ですが、上野台には八幡神社例祭が10月3連休の土曜日から月曜日かけて鼠・上宿・下宿・小台・大台・桜ケ丘・泉台の7自治会の参加により行われます。六地区の屋台が八幡神社に集結し、神輿は旧大字上野台の全域を渡御します。神輿渡御は古くから上野台の各字が年々交代に行う方法がとられていたようで、この交代制が今に続く「年番」という仕組みとなっています。
令和3年度は小台自治会が「年番」に当たりました。昨年度、大台自治会より年番を引き継ぎ例大祭の準備を進めてきました。長年にわたって会員の皆様のご協力を得て積立を行ってきた屋台庫の新築も着工・完成に至りました。磨き上げた屋台の引き回しと住民による御輿を担いでの渡御の準備を重ねてきました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため「緊急事態宣言」が発出され外出自粛等の対策がとられる中、県内外の伝統行事も感染防止対策を優先して開催方法を見直したり開催そのものを見送ったりする動きがありました。八幡神社例大祭も同じく協議され、感染拡大防止対策をとり、関係者の予防策を第一に考えた方法で実施することになりました。小台自治会としてどのように例大祭を実施し伝統を継承していくかを各方面の役員で対応策を検討しました。そこで、次のことに万全の対策を行い実施することにしました。
①3蜜(密閉・密集・密接)の徹底排除
・事前会議の間隔を広くとり、自治会館の窓を開け換気の徹底
・屋外での事前打ち合わせの実施
②参加者の感染防止
・非接触型の体温計による体温測定の実施
・手洗いの励行とアルコール消毒の実施
・マスクの着用
・会議・祭典時の会食の中止(仕出し弁当の利用)
③伝統行事の実施
・神輿の渡御(トラックによる移動)
・神輿の担ぎ棒の消毒、 手袋の着用及び台車を利用しての最小限の移動
・十分な間隔をとっての神事の実施
・最低限の人数で祭典実施
コロナ禍の例大祭であったが関係者や自治会の皆様には多大なご協力をいただき無事実施し、伝統の継承を行うことできました
終わりに 小台自治会は、地域に住む人たちが日頃から親睦と交流を通じて連帯感を深め、地域に共通する生活上のさまざまな課題をみんなで協力して解決していくことを目的とした組織です。一人でも多く方に入会していただき、さらに住みやすい自治会にしていきたいものです。
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